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2018年06月15日

巡礼記-14


巡礼、17〜19日目のこと。

身体はとっくに限界を超えていたと思う。

しかし氣持ちは晴れやかに歩いていた。



街を歩くと疲れるが、田舎道になると少しは氣が満ちてくる。

そんな状態の中、この3日間は長崎の大村湾沿いを歩いた。



そこで氣がついた。

24年を長崎に生まれ育った俺だけれど、大村湾は好きではなかった。

波乗りや素潜りが好きだった俺にとって、内海である大村湾は淀みだった。



ところが大村湾沿いを歩いていて、身体に氣が満ち入る感覚を覚えた。

車で一周すると4時間ほどかかる大きな湾の外海との出入り口は狭く絞られていて

そこは潮の満ち干きによって渦を巻くほどの激しい流れとなる。

空氣もそこで取り入れられるし、それ以外の周波数のエネルギーもここで調整される。

大村湾がそんな感じだったと初めて知った。



そしてテクテクあるくうちに、氣になるお店があった。

一文も持たず歩き始めた巡礼なので、立ち寄る勇氣はなく通り過ぎた。

実はそこが今回の移住先のすぐ近くの「竹の家」だった。

春引越しを始めてから、ここの店主ご夫婦と仲良くなった。

しかもこのご夫婦には全国でLIVEをやっているミュージシャン仲間の十輝もお世話になっていたのだった。



そしてその先にまたテクテクと歩き進むうちに、俺はもしかしてここ琴海(きんかい)に住むんじゃないかと直感した。

しかし俺には長崎には空き家の実家がある。

思い違いかな、なんてその時は歩き続けたのだが、それから1年後には琴海に住むことが決まっていて今に至る。



人生は巡礼と同じ、たどり着けるかどうかなんてわからないし、先を思い悩むこともない。

只々、今の一歩を踏み出すだけだ。

しかしその一歩の先に初めて訪れるものが来る。

おかしな日本語に聞こえるかもしれないが 「訪れるものが来る」のだ。



大切なことは、今の一歩。

それ以外にはないことを、この巡礼で身体で知ることができた。



そして今、琴海の古民家への移住を進めている。

かなり修理が必要で、秋までにリノベーションを完成させる予定。

それもまた、一歩一歩。

廃材集めたり、DIYで色んなものを造ったり。

ワクワクが絶えることはない暮らし。




琴海あたりを歩いている時の写真

巡礼記-14




琴海あたりで新聞社の取材を受けた、その記事

巡礼記-14









Posted by 放浪太郎 at 13:03│Comments(0)
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