2018年07月11日
巡礼記-18
巡礼記-18
今日は巡礼の爪痕のお話。
広島の平和公園から長崎の平和公園に向かい、465kmを無一文で何も持たず、66万歩歩くということは恐らく想像できないものだと思う。
実際にやった自分でさえ、時の経過と共にその時のことがまるで夢のように朧氣にしか思い出せない。
そんな中、これは現実のものだったんだと身体に刻み込まれた痕があった。
それは、足の親指の爪にくっきりと一本の筋が入っていたことだった。

この痕は爪が伸びて消えるまで10ヶ月ほど残っていた。
写真は巡礼から5ヶ月後くらいに撮ったものだと思う。
そしてこの時のダメージは身体にもあって、はやり10ヶ月ほど坐骨が痛くて横向きに寝ることができなかった。
66万歩を地下足袋で歩く時、そのタメージはダイレクトに身体に残る。
66万回負荷がかかった爪はその位置で変形するしかなかったということだ。
これに関してはこれ以上の話はないのだけれど、その爪痕を見れば人それぞれ何か感じることがあるかも知れないと思い載せてみました。
どうだったかな。
さて、次回はいよいよ最終回。
長崎の平和公園に着いた時のお話。
そしてこの巡礼を通し、平和とは何かを自分なりに悟ったというお話です。
Posted by 放浪太郎 at 21:49│Comments(0)
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